ウェルカムページ (10秒のサウンドサンプルを含む概略) |
Ohter Languages |
問い 目的 |
バウンスとは何か? (スィングとは何か?) どうしてタイミング揺らぎが必要なのか? インプロビゼーションとは何か? 私たちは非記譜的タイミングを、どのように聞き演奏する、つまり知覚するのか? timing-progression.comはこれらの問いを、何十年がかりの実践を通じてはもちろんのこと、数学、哲学を通じて追求する。 |
非記譜的タイミング |
TP |
ようこそ、timing-progression.comへ。 presented by アラトーリ(ジャズキーボード奏者) もし、あなたがプレイヤーやリスナーであり、20世紀半ばに発明された即興音楽であるジャズに興味があるなら、timing progression (TP)はあなたに新しい見方をもたらすかもしれない。TPこそ、私(アラトーリ)が主張するには、ジャズの発明の本質である。また、スィング感を強めるだけではなく、コードプログレッションがなくても音楽を構成しうるものである。 |
アラトーリ、(ジャズキーボード奏者) |
TPとは何? |
コード・プログレッションは、和声の推移を利用して音楽を特徴づけ構成するが、タイミング・プログレッション(TP)は、非記譜的タイミングの推移を利用して音楽を特徴づけ構成する。 | 注1 アラトーリの考え |
Listen to TP music MP3 |
TP音楽をダウンロードして聞くことができます。 (このサイトのサウンドデータは全て無料です。ウイルスフリー。ウイルスバスターでチェック済み。) Click below. 下をクリック The first 8 bars of "timing-progression.com Aratori Vol. 1" MP3 (128kbps) 0:00:13 207KB (If you release MP3 from Windows Media Player, you can download it.) (もしWindows Media PlayerからMP3を形式指定解除すれば、MP3をダウンロードできます。) |
TP音楽 さらに聞くことができます |
TPプロポーショングラフ |
上のサウンドのタイミング揺らぎを、ダウンロードされたMP3ファイルを聞きながら、見てみましょう。 図1はTPプロポーショングラフです。プロポーションとはTPの最も重要な特性の一つで、その定義は下の図2に図解しています。 " 図1 "timing-progression.com Aratori Vol. 1"の最初の8小節の、 TPプロポーショングラフ 黒い点はpf(表の8分音符のプロポーション),赤い点はpb(裏の8分音符のプロポーション)。 '10'は約30ミリ秒に相当。 |
注2 TPを知覚する TPプロポーショングラフ プロポーション 図1を拡大(大きいサイズ) 図1を拡大(中ぐらいのサイズ) |
プロポーション | Figure 2 Example of timing and proportion 図2 タイミングとプロポーションの例 |
メトロノームの1拍 = 100 (定義) tf: 表の8分音符のタイミング tb: 裏の8分音符のタイミング pf: 表の8分音符のプロポーション pb: 裏の8分音符のプロポーション bl=pf+pb =ビート長 |
どんなにタイミングが揺らいでいるか、おわかりでしょう。そこには固定的な比率も長さもありません。となると、この秩序だった構造化されたスィング感のあるバウンスは、どうなっているのでしょう?あなたは8分音符のプロポーションを、耳で聞いただけでソルフェージできますか?それらのプロポーションを頭の中で思い浮かべる、またはハミングすることができますか?逆に、どうして私たちは、相当なタイミング揺らぎに関わらず、それらを「8分音符」とみなすのでしょうか? | TPをソルフェージュできる? TPをイメージできる? 哲学的問題 |
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非記譜的タイミング記号 | そのバウンスは記譜的記号ではなく非記譜的タイミング記号によってもたらされるものであり、非記譜的タイミング記号は楽譜には書き移すことができません。その記号は歴史的にも社会的にも、はかないもの、付随的なものとして、分析されてきませんでした。楽譜に書き移される記譜的記号がよく分析されてきたのと比べてです。まず第一に、それを同定する道具がありませんでした。 | ,note3 symbol 記譜的記号 非記譜的記号 注3 記号 |
望遠鏡 ピアノ ミディ |
20世紀の中頃、音声記録再現装置の普及はジャズの発明を促しました。それらはジャズの様々な感じを伝えたし、また今は私達を飽きさせるに足る膨大な量の音楽を伝えています。 そしてついに1980年代、精確な(非記譜的)タイミングを記録、測定、再現できるMIDIシステムが利用可能になりました。この新しい道具は当然、新しい音楽コンセプトを生み出す手助けをすると思いませんか?もし、そうなら、新しいコンセプトは、楽譜には対応しないサウンドについてのものに違いありません。 |
TPサウンドの同定? |
道具は必要なものですが、もちろん、十分なものではありません。次に、非記譜的タイミング記号を構成的なものとして、他の記号を付随的なものとみなす実験的音楽がありませんでした。今、私が主張することには、TP音楽がそれなのですが、演奏するには数十年の積み重ねが必要ですし、知覚するには10万回聞く必要があります。私たちは、現在の科学が急速に発展していると思い込まされているかもしれませんが、全く新しい領域に対する私たちの知覚や理解は、ガリレオの時代と同様に、進展は遅いのです。 | 実験音楽としてのTP音楽 |
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非記譜的タイミングの知覚 |
私たちは今、バウンスの謎、非記譜的タイミングの謎を追求するワークショップのドアの前にいます。TPはあなたを求めています。リスナーかもしれない、ミュージシャンかも、数学者、哲学者、脳科学研究者かもしれないあなたを。 さあ、非記譜的タイミング知覚の実験に加わりませんか! |
注1 アラトーリのアイディア | 微妙なリズムが音楽の特徴付けに関与することは、全てのジャズミュージシャンは知っているに違いない。しかし、方法論的に何十年かけて実験(実践)することにより、非記譜的タイミング記号を、他の記譜的記号から区分けして、その機能(TP)を発揮させ名付け、その謎を調べようというアイディアはアラトーリのものである。 |
注2 TPの知覚 | もし、TPグラフを見ながらサウンドを聞いてもTPが知覚しにくいなら、それは、そのような視覚や分析的態度が非記譜的タイミングの知覚に対して対立するということを示唆している。 | さらにメソッドについて |
注3 記号 | ここでは「記号」をネルソン・グッドマンが使用しているように使用します。「非常に一般的で色づけされていない用語として・・・。記号は、文字、語、文章、絵、図、地図、モデル、その他多くを含み、遠回しの、または秘めたニュアンスを持つわけではない。最も字義的な描写や最も散文的な一節は、最も空想的で比喩的なものと同様に記号であるし、また高度にシンボリックでもある。」(Languages
of Art, p.xi)。 記号には書かれたものだけではなく、書かれないものも含みます。私達は記号の機能なしには、いかなる知覚もできません。 |
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